著作権表示について―白田秀彰



※inflorescencia=inf.  白田秀彰先生=白田

フェアユースは認識されているか?

inf. では3番目へ。「フェアユース*1は認識されているか?」。・・・認識されていないってことで(笑)

白田 というか、日本の法律上はフェアユースない*2からね。

inf. ま、そうですね・・・。

白田 ただお目こぼしされてるっていう脱法状態のみがあるわけで、アメリカのように、その、「この使い方はフェアだ!」っていうことを正面切って裁判所で言えないわけだから。

inf. あー。だからフェアユースの存在自体を・・・つまり「他の国にあるのに、日本にないのはどうして!?」みたいな思いはなぜ出てこないんだと・・・。

白田 私はあちこちで言ってるけど、知らんと思う。みんな。

inf. 私の友達とかもコピーライトで保護されてる範囲とか規定されてない範囲とかも分かってない・・・。

白田 うん、分かってない。

inf. むしろ「え!あるんだ?」ぐらいの感じで。だから、もっとそこは何か・・・すべきなのではないかと。でも、さっきの(isedの)議論*3じゃないですけど、最初のインパクトというかインセンティブになるようなものがないとできないって話ですよね。

白田 んー。だから日本の裁判所がねー法律に従って判断を下すって言うんじゃなくって、世間の常識に従って判断下す*4ということをやると、フェアユースというのは自ずと立ち上がってくる領域なんだけど、日本の法律上それはやらないことになってるから・・・。

inf. そうですね。

白田 だから、認識されてるかって言うと認識されてない。なんでかって言うと、それはよその制度だから。以上。

inf. 以上ですか(笑)はい、ありがとうございました。






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