著作権表示について―白田秀彰
※inflorescencia=inf. 白田秀彰先生=白田
いわゆる『グレーゾーン』は白黒はっきりさせた方が良いと思うか?
inf. では、7番目です。「いわゆる『グレーゾーン』は白黒はっきりさせた方が良いと思うか?」
白田 えっとね・・・法律やる人間からすると、白黒はっきりさせなきゃいけないわけですけど、効果的な価値からすると、白黒はっきりさせちゃまずいわけで、そのためにも是非フェアユースを導入した方が良いなと思います。
inf. なるほど〜。
白田 だから結論から言うと、「グレーゾーン」は残すべきである、と。
inf. フェアユースという形をとってですね。
白田 そうそうそう。
inf. グレーゾーンを残すべきだと。
白田 でもね・・・おそらく白黒はっきりならないと思うよ。知財に関して言えばね。
inf. そうですか?
白田 だって、例えばさ、Aという楽曲とBという楽曲が、ある人の認知上においては類似していても・・・。
inf. あ、あー!!
白田 他の人にはそう聞こえなかったらだめじゃん。
inf. そうですね〜。
白田 だから類似性とか、パクったかパクらなかったかっていうこと自体が、主観的な判断に非常に依存していて、何かその主観的判断が客観的に担保できるかどうかを裁判で確認しているわけだから、もとよりはっきりしないものです。
inf. そうですね。